DR は EO の後 DR-2e3c, DR-2e4c, DR-4e4c にしてから作るのが一般的です。 しかし、EO の後 CO を揃える、すなわち DR-Xe0c の状態にしてから DR を作る方法があります。

追記:この記事を書いた後 A Domino Reduction Guide を読み返したのですが、 この記事で紹介している内容は PDR の一種とみなすこともできそうです。

example solve

はじめに例をご覧ください。スクランブルは Facebook の Fewest Moves グループで行われているコンテストの Week89-205 のものです。

Scramble:
R' U' F U' B2 F2 U' B2 R2 D U' L R2 B U2 B U' R2 U B2 F' D2 R' U' F

B L F R' // EO (4/4)
D' B // CO (2/6)
F U2 D2 B' // DR (4/10)
R2 D2 R2 U' D2 L2 U' [1] B2 U D // 3e (10/20)
[1] = U B2 R2 F2 D F2 R2 B2 // finish (8-4/24)

Solution:
B L F R' D' B F U2 D2 B' R2 D2 R2 U' D2 L2 B2 R2 F2 D F2 R2 U D (24)

CO

FB軸 EO で UD面 DR を作る場合、CO に使う手順は R U* R*, R U2 R*, R* などがあります。 これは DR-2e3c, DR-2e4c, DR-4e4c の DR trigger と同じです。
example solve では D' でセットアップして B で CO を揃えています。

DR

私が知っている CO ファースト用の DR trigger は2種類あります。どちらも DR -> HTR のときにも使えます。

DR-2e0c

手順の開始位置
R F2 U2 F2 R*

対称性から R F2 D2 B2 L*, R B2 U2 B2 R*, R B2 D2 F2 L* やこれらの RL 回転を2層にした手順でも DR になります。 CP は同じなのでエッジの位置やキャンセルに合わせて使い分けましょう。

DR-4e0c

手順の開始位置
L* U2 D2 R*

こちらも RL 回転を2層にした手順も使えます。
example solve ではこの手順を使っています。

最後に

CO ファーストが使えるケースは珍しいです。多くの場合 CO を揃えるならエッジも意識して DR を作ってしまった方がいいからです。 実際、exmaple solve でも EO の後 D' R2 L2 F // DR (4/8) とした方が DR までの手数は少ないです。
しかし、CO を短い手数で揃えられたならば DR trigger までのセットアップは簡単です。 EO -> DR を探すとき CO ファーストを毎回意識する必要はないですが、CO を短い手数で揃えやすい DR -> HTR を考えるときに上記の DR trigger が使えないか考えるといいと思います。