TORIBO Contest 2021 前半期 第25節の FMC で 23手を出しました。その思考過程を公開します。

解答

L2 F' D2 B // EO (4/4)
R U R L' D2 R' D' // DR (7/11)
L [1] F2 U2 R L2 U2 R2 L' F2 // 3e (9/20)
[1] = L D2 F2 U2 R B2 U2 F2 // finish (8-5/23)

Solution:
L2 F' D2 B R U R L' D2 R' D' L2 D2 F2 U2 R B2 R L2 U2 R2 L' F2 (23)

思考過程

EO

L2 F' D2 B, L2 B' L2 F, D2 F L2 B, D2 B D2 F

4手 EO は4つしか見つかりませんでした。

DR

L2 F' D2 B ルート

R U R L' D2 R' D (11)
F2 L F2 R U2 R' U2 L' R' y2 // 4e2E4x (9/20)
D2 R U2 B2 R L2 B2 L' R2 U2 R' L // 3e (12-1/22)

R U B2 L F2 R2 U (11)

1つ目の DR はブロッキーでコーナーも悪くなかったのでそのままスケルトンを作りました。

Insertion

本来ならここから他の DR を探すところですが、眠くて雑に解いてたのでそのまま 3e のスケルトンにインサートしてしまいました。

L2 F' D2 B // EO (4/4)
R U R L' D2 R' D' // DR (7/11)
R [1'] U2 B2 R L2 B2 L' R2 U2 R' L [1] // 3e (11/22)
[1] = M, [1'] = M' // 3e (4-6/20)

Skeleton:
L2 F' D2 B R U R L' D2 R' D' L [2] F2 U2 R L2 U2 R2 L' F2 (20)
[2] = L D2 F2 U2 R B2 U2 F2 // finish (8-5/23)

まず回転記号の見た目でスライスできることが分かったので、先にスライスしました。
「回転記号の見た目でスライス」について少し詳しく説明します。
DR 後のスケルトンを RL 回転を無視して並べると U2 B2 B2 U2 となっています。
つまり DR 完成時点とスケルトン完成時点の M 列のエッジは同じ位置にあることが分かります。
したがって [1] と [1'] に互いに逆手順となるような M 列回転を挟んでもキューブの状態は変化しません。
これを踏まえ、[1], [1'] の前後の RL 回転とキャンセルするようにスライスを選びました。
さらに詳しく知りたければ「A Domino Reduction Guide」の 5.4.2 を参照してください。

スライス後、ラッキーなことに5手キャンセルを引いて23手の解答を得ました。
ここまでで開始から12分しか経っていませんでした。
得られた解答から更にスライスできないか30分くらい探しましたが、何も見つかりませんでした。
実際、時間外に Slicey Finder を使っても手数を減らせなかったです。
残り時間で未探索の EO の先をさらっと探しましたが、こちらも何も見つからず23手を最終解答としました。

実際のメモ

Scramble

R' U' F D F2 R2 F2 D F2 D' U' F' R2 D F L2 D' F2 L' B L2 D' F2 R' U' F