この記事は FMC Advent Calendar 2020 の記事ではありません。 僕が FMC アドカレに関して考えてたことや感じたことを勝手に書いたものです。
はじめに言っておきますと FMC アドカレの3試技目は DNF しました。

アドカレ開催経緯

山籠もり

「経緯」って熟語には糸へんが二つもありますね。これは隙の糸と言えますね(?)。 誰かが隙の糸が見えたら自分語りを打ち込めと言っていたので、自分語りします。
僕は9月25日から山籠もりと称して Twitter を放置することにしました。

この頃は大学院入学の直前で (留年のため秋入学だった)、院に入ったらキューブにとれる時間が少なくなるのではないかと危惧していました。 少ない時間で効率的な練習をするため、TL に流れてくるスクランブルより、 Facebook の FMC グループのコンテストのスクランブルで練習するべきだと考えました。

TL のスクランブルを無視すればいいだけの話だったのですが、投稿されてから1時間以内のスクランブルは反射で解く体質になっていたので、 Twitter から距離をおこうと考えました。 合理的な判断とは言えないですが、そもそも日常的に TL を見る時間が長すぎるという問題意識もありました。
(実際には TL に流れる技術的な情報を逃したくないので、何人かのツイートは見るようにしていましたが) 山籠もりという体をとることで Facebook を優先することができました。

こうして練習スタイルは固まったものの、記録は全然安定しません。当初は1,2週間で戻れるだろうと考えていたのに、 1回も ao12 の記録が残せないまま11月になってしまいました。
そして FMC アドカレの開催をどうするかという問題が発生しました。

代理の主催者

やっと本題です。自分語りより短いですが。

FMC はまだまだマイナー種目なので、頻繁に宣伝をしないとアドカレの枠が埋まり切らないだろうと考えていました。 そこで個人的に FMC の勉強会をしたことがある人達に、主催者という形で積極的に宣伝をしてくれないかとお願いしてみました。 手を挙げてくれたのがうえしゅうさんです。
うえしゅうさんはお願いした宣伝だけでなく、自身でも3本の記事を書くなど FMC アドカレを盛り上げるのに尽力してくださりました。

うえしゅうさんまでこの記事が届くことはないかもしれませんが、本当に感謝してます。ありがとうございました。
また、自主的に宣伝してくださった方達もありがとうございました。

アドカレの記事について

自分の記事

僕は2試技分の記事を書いたのですが、
1試技目は試技内容はいいが記事は微妙
2試技目は試技内容は微妙だが記事は悪くない
と自己評価しています。
ここでいう記事の善し悪しは読みやすさ基準の話であり面白さは別の話です。

1試技目は DR の基本的なテクニックからスイッチ後の予測、HTR、時間外ですが replace、スライスインサートと 僕が持ってるほとんどのテクニックを使い、出来すぎといえる解答を作ることができました。
上手くいきすぎてマッチポンプを疑われるんじゃないかと焦ったほどです笑。 まあ kzy さんがより短い解答を出したときに、 僕が注目されることはないだろうと安堵と悔しさが半々の気持になるのですが。
一方でテクニックの説明が上手く行かなかったなと思います。 DR はパッと見で何が揃っているのか分かりにくいのですが、 どうしても初心者にも理解してもらいたいという欲がありリンクだらけになってしまいました。
結果として初心者にとっては (ちゃんと読むとしたら) ハードな内容で、 経験者からしたら読みづらい、どっち付かずな記事になってしまったと思います。

2試技目はインサートの運で sub25 は出せたものの、該当記事内で言及している通り探索方法が雑だったと思います。
記事としては経験者用と割り切り簡潔に書けたかと思います。1試技目の記事が約4900字だったのに対し約1900字まで減りました。

印象的な記事

企画者として特定の記事に肩入れするのはよくないことだと分かっているのですが、どうしても感想を書きたくなった記事があります。
ウルフさんの「FMC Advent Calendar 2020 12/21(月曜日)号 前編 FMC23手!!みんなでパズルを楽しもうぜ!」です。
他にも印象的な記事はありましたが、それらは誰が読んでもすごいと思う解法だったり、面白いと思うエピソードが書かれています。 ウルフさんの記事は FMC が大好きな人に特に響くものだったと思うので、いち FMC 愛好家として感想を書きたいと思います。

まず、これは誰でも抱く感想だと思いますが、BB で23手はすごいです。 一度作ったブロックを崩し、また作るなどして最後に一気に揃うところはまさに BB の醍醐味という解答でした。
その説明も丁寧で CFOP でキューブを解ける人ならば誰でもついていける易しさで、僕もこういう説明ができたらよかったと思うものでした。

僕が感動したのは後編の雑談です。
ウルフさんの記事は動画だったのですが後編の説明部分は10分ほどで終わり、残りの20分は FMC の楽しさを語っています。 この雑談の語り口が本当に楽しそうで共感できるところもあり本当に嬉しくなりました。
どうやら僕は自分自身が褒められるより、自分の好きなものが褒められるのが嬉しいようです。

僕にカメラの前で20分も喋る能力はありませんが、自分にできる形で FMC の楽しさを伝えられたらと思います。

おまけ

DNF した3試技目の解いた部分だけ載せておきます。

Scramble:
R' U' F U' B2 R2 F2 D R2 U' F2 D' F2 L2 R B' F2 L' D B' D L2 U' R' U' F

(L' U2 B D [1] R) // EO (5/5)
(F2 D R2 F' R2 B U') // DR (7/12)
(B' R2 [1'] B' D2 R2 F') // 6e2E (6/18)
[1] = (M2), [1'] = (E2) // 3e4x (4-1/21)

Skeleton:
(L' U2 B D R' L2 B2 U R2 B' R2 F D' F' R2 U2 D2 [2] B' U2 L2 F') (21)
[2] = (E2 S' E2 S) // 3e (8-6/23)

4手 EO は見逃してました。
スケルトンはエッジが全然揃っていませんが、他にいいスケルトンもなかったので残り15分くらいからインサートを探し始めました。 揃ってないエッジが多いときはフリースライスを探すことが多いです。
なんとか残り5分までに23手 3e まで揃えましたが 3e がキャンセルするところが全く見つからず DNF となってしまいました。
IF で探したところ 3e からは末尾にキャンセル無しの6手コミュテータをつけるのが optimal だったみたいです。
これを採用していたとしても mo3 は 25.00 で sub25 ならずでした。

来年も FMC アドカレを開催しようと思いますので、そこでいい結果が残せるよう今から練習を頑張っていきます。
みなさんも是非 FMC をやってみて、面白かったら FMC Advent Calendar 2021 へ参加してください。